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税理士を変更したい!良い税理士を探すときのポイント・方法を解説

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適切な税理士の選択は事業の成功にも関わってくる重要な決断となります。

当記事では、良い税理士を見つけるための具体的なポイントと方法を詳しく解説していますので、税理士を変更したい、あるいは新たに税理士を探している企業の方はぜひ参考にしてください。

 

良い税理士を探すときのポイント

税理士を選ぶ際に押さえておきたい重要なポイントを以下にまとめました。

  • 専門性・得意分野
  • 対応可能な業務範囲
  • コミュニケーションツールの活用状況
  • 対応の早さと丁寧さ
  • 費用の大きさと料金体系
  • 事務所の規模と体制
  • 立地や訪問対応

まずはこれらの確認をしていきましょう。

 

専門性・得意分野の確認

税理士選びにおいて重要な要素の1つが「専門性の高さや得意分野の確認」です。

税務・会計の専門家といっても、各税理士によって経験してきた業界や得意とする分野は異なります。

そこでまずは、税理士の経歴や実績について確認してみましょう。
特定の業界での豊富な経験を持つ税理士であれば、その業界特有の会計処理や税務上の課題についての的確なアドバイスを期待することができます。
また、税務調査対応や事業承継、組織再編など、特定の税務分野における専門知識の有無も重要な判断材料となります。

 

対応可能な業務範囲の確認

現代の企業経営において、税理士に求められる役割は税務申告や記帳代行にとどまりません。そのほかの、経営者の持つさまざまなニーズに応えられるかどうかも確認しておきましょう。

例えば、一般的な税務業務に加えて、「経営コンサルティングや財務分析のサービスを提供しているかどうか」「月次決算データを基にした経営アドバイス」「資金繰り改善のための具体的な提案」など、経営に直結するサポートを受けられるかどうかは、企業の成長にも大きな影響を与えるでしょう。

また、事業拡大や新規事業立ち上げの際に必要となる「事業計画の策定支援」なども重要なサービスです。さらに、事業のグローバル化に伴う国際税務、事業承継に関連する相続税対策など、特殊な分野への対応力も確認しておくべきポイントです。

 

コミュニケーションツールの活用状況の確認

デジタル化が進む現代において、コミュニケーションツールの活用は、円滑な業務遂行における鍵となります。

特に、リアルタイムでの情報共有や迅速な相談対応を実現するためには、適切なツールの導入が不可欠です。

例えば「オンラインミーティングツールが活用できているか」などを確認します。上手くツールが使えている事務所であれば、場所や時間の制約なく、必要な時に適切なアドバイスを受けることができるでしょう。

さらに、日常的なコミュニケーションツールとして、チャットツールなどにも対応しているかどうかを確認し、ほかにも請求書や領収書などの証憑類の共有に使えるツール(セキュアなクラウドストレージの活用など)があるかどうか、などデジタル化が進んでいることをチェックすると良いです。

 

対応の早さと丁寧さの確認

税理士の対応について事前に確認することは、円滑な業務遂行の観点からとても大事なことです。

例えば問い合わせに対する返答時間は、業務効率に直接影響を与える要素です。メールや電話での問い合わせに対してどの程度の時間で返答が得られるのか、といった点にも着目してみましょう。

また、定期的な報告や連絡の頻度についても事前に確認しておきます。月次決算データの提出タイミング、そのほかコミュニケーションの頻度や方法について、あらかじめしっかりとチェックしておきましょう。

 

費用の大きさと料金体系の確認

税理士との契約において、費用面の確認も欠かすことができません。特に、規模の小さな中小企業や個人事業主は慎重な検討が必要です。

そこで「明確な料金体系を提示してもらえるか」に着目しましょう。基本となる月額顧問料に含まれるサービスの範囲、追加料金が発生する業務の内容について、具体的な説明を求めることが重要です。
特に、確定申告や税務調査対応、経営相談などの個別業務について、どの程度まで基本料金に含まれるのか、明確にしておく必要があります。

 

事務所の規模と体制の確認

税理士事務所の組織体制は、サービスの質と安定性に影響を与える要素といえます。税理士本人の能力や姿勢だけでなく、事務所全体としての業務遂行能力を評価しましょう。

具体的には、税理士と補助スタッフの人数などを確認します。また、国際税務や相続税対策など、特殊な分野に対応できる担当がいるのかどうかも、事務所の総合力を判断する材料となります。

 

立地や訪問対応の確認

事務所の立地条件や訪問対応の柔軟性なども、長期的な関係構築を考える上で重要な要素です。特に、対面でのコミュニケーションを重視する経営者にとって、アクセスの利便性は無視できない判断材料となるでしょう。

一方で、デジタル化の進展によりオンラインでの対応も一般的となってきています。対面とオンラインのバランスについて、事前に方針を確認しておくことが重要です。

 

税理士を探す具体的な方法

信頼できる税理士を探す方法はいくつかあります。情報収集にあたって使える手段を以下に取り上げましたので、複数の手段も使いながら複数の視点から候補を見つけていきましょう。

 

税理士探しの方法

特徴とポイント

各種紹介サービスの活用

・Web上の税理士紹介サービスでは、専門分野や対応可能地域などで絞り込み検索が可能。

・口コミやレビューも参考になるが、掲載情報は事務所側からの提供が主体である点に留意。

・比較検討がしやすく、問い合わせもオンラインで完結できるのが利点。

税理士会からの紹介

・各都道府県の税理士会では無料の紹介制度がある。

・地域や専門分野などの要望に応じた紹介を受けられる。

・中立的な立場からの紹介であるため比較的信頼性が高い。

取引先や同業者からの紹介

・実際の利用経験に基づく具体的な評価を知れる。

・業界特有の課題への対応力を事前に確認しやすい。

・紹介者との関係性による制約に注意が必要。

金融機関からの紹介

・取引銀行の担当者を通じて紹介をしてもらえることもある。

・財務や資金調達面での専門性が期待できる。

商工会議所の活用

・地域の商工会議所で実施している専門家紹介制度が利用できることもある。

・地域経済に精通した税理士との出会いが期待できる。

 

税理士との面談が重要

良いと感じた税理士とは実際に面談を行いましょう。対面で相性や具体的な対応方針を確認することがとても重要です。能力が高くても、高圧的であるなど相談をしようという意欲がなくなるような税理士だと関係性構築に大きなストレスを感じてしまうでしょう。

また面談の際は、上で紹介したような、実績や専門性、料金体系、コミュニケーションの取り方などを質問していきましょう。